Thinkpad x31でVineLinux3.0へのアップグレード

2004年11月10日


1.きっかけ

Vine Linuxが3.0になったのは知っていたのですが、初物は不具合が多いということで模様眺めをしていました。が、特に大きな問題点も聞こえてこないので、それではということでバージョンアップに踏み切りました。いずれはやらねばならないことでもありますし。
ちょうどUnix User誌10月号の付録にCD-ROMが付いていたのでこれを使いました。


2.実行

2.xと3.xではrpmのバージョンが違っていたりするので、確実に移行するにはCD-ROMブートで行うのが良い、ということでx31にウルトラベース&CD-ROMドライブを取り付けました。

CD-ROMをセットし、x31をリスタート。すばやく、"Access IBM"ボタンを押して設定画面を出します。"F12"を選択。さらに"CD-ROM Boot"を選択して"Enter"を押せば、インストールCDからブートします。

プロンプトが出たら、そのまま"Enter"を押して、グラフィカルインストールを開始させます。
言語は"Japanese"を選択。キーボードはデフォルトのまま。マウスは"2Button(PS/2)"、"3ボタンエミュレート有り"を選択します。

インストール方法は、"既存システムのアップグレード"を選択。とりあえず、"カスタマイズなし"で実行します。
ブートローダはNT-Loaderを使うつもりなので、ルートパーティションの/dev/hda5の先頭へインストール。LBA32は念のため、強制適用させました。

リブート後、まず窓XPを起動して、NT-Loaderの設定をします。これには、bootpartを使います。
単に、bootpartと引数なしで実行すると、パーティションの情報を表示してくれます。ここで、起動させたいパーティションの番号を確認します。
確認できたら、
  bootpart  <パーティション番号>  <ブートセクタのファイル名>  <boot.iniのエントリ名>
として、ブートセクタをファイル化します。今回は、
  bootpart  3  boot.lnx  "Vine Linux 3.0"
のようにしました。こうすると、/dev/hda5のブートセクタが、boot.lnxの名前でファイル化されます。
このとき、c:\boot.iniの内容が書き換わっていることを確認します。ここまで済んだら、x31をリスタートします。

なお、今回のアップグレードでは何故かsmpカーネルがデフォルトになっていたので、一度/etc/lilo.confを修正し、/sbin/liloを実行し、再度bootpartを実行しました。

うまくLinuxが起動したら、最初はネットワークの設定です。ドライバモジュールを入れるまで無線LANは使えないので、まずは有線の接続です。
GNOMEのメニューの[アプリケーション]-[システム・ツール]-[ネットワークの管理]から"network-admin"というツールを起動し、"eth0"を有効にします。
ネットワークが利用できるようになったら、インストール時にアップデートできなかったパッケージをアップデートします。rootになって、
  apt-get update
  apt-get dist-upgrade
を実行します。これで、ひとまずVine 3.0へのアップグレードが終了です。

でも何故かエラーが出て、"Eterm-backgrounds-0.9-0vl7"のアップデートができませんでした。何故?



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Last modified: Wed Nov 10 23:40:00 JST 2004